古市憲寿さんって少し変わっていて、面白い人ですよね。

先日、古市さんが日本の子育てについて書いた本「保育園義務教育化」を見つけたので、買ってみました。

古市さん自身は結婚をしているわけでも子供を持っているわけでもありませんが、だからこそ客観的に日本の子育ての問題について見ることが出来ているという印象で面白かったです。


今回は、以下の3つの点について読んだ感想を書いていきます。



日本の出産、子育ての環境は最悪

古市さんはまず、日本の子供を産み、育てる環境の悪さを指摘します。

日本は高額な出産費用、保育費用、待機児童問題などの問題を抱えていて、子供を作る上で大きな障壁になっています。

それを不満に思う国民の声が上がっていますが、なかなか解決されません。

その原因として、政治家が子育て支援に手をつけないことがあげられます。

なぜ手をつけたがらないのか、それは票にならないからです。

年齢別の投票率をみても40歳以下の投票率は半数以下ですし、人口の層が厚い高齢者たちの投票率が非常に高いです。

そのため、高齢者の投票を集めるために、政治家たちは介護福祉中心の政策に力を入れてしまうのです。

そんな世の中の流れを変えるためにまずは、若い世代が選挙に行かなければいけません。

いくらネット上で文句を言っていても、状況は変わらないのです。

そして高齢者中心の政治から、子育て支援中心の政治に変わらなければなりません。

このままでは労働人口の減少を海外からの移民でまかなうことになり、所得の減少や犯罪の増加など深刻な問題につながりかねないのです。

日本は今そんな危機的状況であることを、理解しなければいけないと強く感じました。

日本人の子育てに対する考え方

また日本人の子育てに対する考え方についても疑問視しています。

夫が働きに出て、子育ては妻という考え方をしている人が非常に多くいます。

欧米では、子供を預けて共働きが一般的で、夫だけが働くとしても、日本のように残業時間が多くないため、定時で帰ってくる夫と一緒に育てていくことができます。

また、日本は未就園児を預けることに嫌悪感を抱く人が多いため、子供を気軽に預けられる環境がなかなか増えていない現状があります。

他にも、幼稚園や保育園の認定が厳しいことも、待機児童の数が減らない原因になっています。

新しく幼稚園や保育園を作るには、園舎や園庭の広さなど厳しい条件があるため、特に待機児童の数が多く、土地の狭い都心では、このルールが緩和されない限り、問題の早期解決には至らないと思います。

欧米ではベビーシッターや、一時預かり施設など子供を預ける施設が充実していて、費用も安いため母親が子育てをしながら働いたり、夫婦二人でデートを楽しんだりするほどです。

なんでも欧米のまねをするのがいいとは思いませんが、これくらいのゆとりが欲しいものです。

6歳までの教育が最も大切

これはとても意外に感じました。

保護者は中学、高校の教育に力を入れがちですが、研究で6歳までの就学前教育がその後の人生に最も影響を与えるということがわかっているようです。

十分な幼児教育を受けてきた子供たちは、学習に対する意欲や感情のコントロール、長期的な計画の実行力などの非認知能力(学力やIQとは異なる)が総じて高い結果になったのです。

就学後でもこの能力は鍛えることが出来ますが、6歳までの環境で成長させるのが、最も効率が良く、コスパがいいということなので、今はまだ早いと思っている方も子どもをいろいろな環境に触れさせて、たくさんの経験を積むことを心がけてみてください。



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