世の中には情報であふれており、そのすべてが正しいものではありません。

特に医療の分野においては、誤った情報は時に人の命にかかわるため、慎重に判断する必要があります。

今回は私が遅発性フードアレルギー検査を通して学んだことを書きたいと思います。

腹痛や肌荒れに悩む日々…

私は学生時代から、毎日のようにおなかが痛くなり、授業中にトイレで教室を出ることがよくありました。

(経験したことある方はわかるかもしれませんが、結構恥ずかしいものです。)

また、肌荒れがひどいことにも悩んでいました。

毎日のようにインターネットで原因を調べていく中で、遅発性フードアレルギーが身体の不調の原因になるとの情報が目に入りました。

 

遅発性フードアレルギーとは

私たちがよく耳にするアレルギーは、即時型アレルギーと言われています。

遅発性フードアレルギーとの違いを簡単に比較します。

即時性アレルギー

原因となる抗体

IgE抗体(先天的に持っていることが多い)

アレルギー症状が出るまでの期間

短い(摂取して2時間以内に出ることがほとんど)

症状

呼吸困難や蕁麻疹等、重症化することが多い。最悪の場合死に至ることもある。

 

遅発性アレルギー

原因となる抗体

特定の食べ物のIgG抗体が増加することで発症する(後天的に発症するケースが多い)

アレルギー症状が出るまでの期間

長い(2、3日程度してから発症することが多い。)

症状

頭痛や腹痛、肌荒れ等多岐にわたるが、軽度のものが多い。

遅発性フードアレルギーの厄介なところが、 摂取してから症状が出るまでに時間がかかるため(2、3日程度)、その原因が食べ物であるということに気づきにくいことです。

ずっと悩んでいた症状がこれで治るかもしれない!と、さっそくインターネット経由で検査キットを購入しました。(2~3万円程度と高額ですが、悩んでいた症状が改善するなら払う価値はあると思っていました。)

 

検査結果

実際に検査を受けたときの結果がこちらです。

 

遅発性フードアレルギー検査 1回目

乳製品と卵の反応レベルが高いという結果です。

高反応が出た場合、その食品を一定期間(3か月程度が目安)完全に除去することでIgG抗体が減少し、アレルギー症状が改善するとのこと。

そのため私は3ヶ月間、卵と乳製品を含むすべての食品を完全除去しました。

 

完全除去はかなり大変

実際に除去生活を始めてみて、食べられない物の多さに驚きました。

皆さんの冷蔵庫の中にある食品の原材料を見ていただけるとわかりますが、ほとんどのものに卵や乳製品が含まれています。

そのため、食べるものは基本的に野菜や肉など調理されていないものを買ってきて、醤油や味噌などのシンプルな味付けです。

外食に行くときは、アレルギー表示してあるお店にしか行けず、友人からの食事の誘いを断ることもありました。

食べたいものが食べられないのはかなりのストレスでしたが、これで治るならしょうがないと、何とか3か月間続けました。(即時型のアレルギーを持っている方の大変さをこのとき初めて知りました。)

 

再検査

3か月たった時点では、特に体調に変化を感じませんでしたが、抗体の反応レベルが改善しているかを確認するため、再検査しました。(前回検査時と同様に2~3万円の出費です。)

結果はこちらです。

 

遅発性フードアレルギー検査 2回目

前回高反応が出ていた卵と乳製品の値が少し下がっていましたが、まだ高いレベル。

食事にはかなり気を使っていたので正直がっかりしました。

 

遅発性フードアレルギー検査に科学的根拠なし

またこの食生活を続けるのか…いつまで続ければ元通りの食事に戻れるのか、そんなことを考えて色々調べていく中で、こんな記事を見つけました。

 

  • 遅発性フードアレルギー検査は意味なし。
  • IgG抗体は健康な人の体にも存在している。
  • 欧米の関連学会や日本アレルギー学会が科学的根拠がないとして全面否定している。
  • 不必要なアレルギー除去で必要な栄養を摂取できなくなり、健康被害が出ている。 

 

私はこの記事を見たとき愕然としました。

日本アレルギー協会が科学的根拠がないと完全に否定しているという事実で、この検査が私にとって無意味であることを確信しました。

高いお金を払って、頑張って食事を制限してきたのは何だったのか、悔しさと同時に根拠のない治療法をなにも疑わずに実施した自分にあきれました。

 

トンデモ医療から身を守るために

先ほど述べたように、遅発性アレルギーに科学的根拠はありません。

しかし、私のように何か不調や悩みがある人は、ワラにもすがる思いで、根拠のない治療法に走ってしまうのです。

さまざま々な情報があふれているこの時代では誰かが自分を守ってくれるわけではなく、自分で自分の身を守らなければいけません。

今回の場合は多少の出費と、食事制限のストレスで済みましたが、がん治療などの場合は命に関わってきます。

そのためにも、今回のような保険適用でない(国が認可していない)ような治療を希望するときは、冷静に情報を判断する能力が求められます。

トンデモ療法の特徴として、科学的根拠が明記されておらず、病気が改善した人の体験談ばかり書かれていることが多いです。(その他にも人工的に作られた薬やワクチンを使用するのは体に毒であるなどと言い、極端な自然派を勧めるものがよくあります。)

ある特定の治療法(特に一般的に認知されていないもの)を試そうと思ったたら、必ずその治療法を反対する人々の意見に目を通してください。

また身の回りの人にその治療法について説明して、客観的な意見を聞くことも大切です。

そうすることで冷静にその治療法が本当に正しいものなのかを判断できます。

当たり前のことと思われたかもしれませんが、このようなちょっとしたことで、誤った情報から自分だけでなく、身の回りの大切な人達を守ることができるのです。

 

興味のある方はこちらをどうぞ

 

自然派育児に関する過去記事はこちら


赤ちゃんの予防接種を反対する自然派の親たち

 
行き過ぎた自然派育児は有害です【食事編】

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